日時
2019年5月17日(金)17:00〜
場所
京都大学医学研究科基礎医学記念講堂
⇒アクセス 構内マップ【7】の建物
講師およびタイトル
Edouard Hannezo 氏(IST Austria)
「Bulk actin dynamics drives active phase segregation in zebrafish oocytes」
Otger Campas 氏 (UC Santa Barbara)
「Sculpting the vertebrate body axis」
言語
英語
参考URL
(2023.6.2リンク先ページ公開終了につきリンク削除)
問い合わせ先
平島 剛志(Tsuyoshi Hirashima)
京都大学・医学研究科
hirashima.tsuyoshi.2m*kyoto-u.ac.jp〔*を@に変えて送信して下さい〕
開催報告
MACS-SG3では、Edouard Hannezo博士(IST Austria)とOtger Campas博士(UC Santa Barbara)を招聘し、セミナーを開催しました。セミナーの聴講者は70名程度で、学内では生命科学研究科や工学研究科から、学外では名古屋大学や理化学研究所からの参加がありました。
Hannezo博士には「Bulk actin dynamics drives active phase segregation in zebrafish oocytes」という演題でセミナーをしていただきました。ゼブラフィッシュの初期発生過程では、卵母細胞と卵黄果粒が相分離し、分離界面が波のように移動する現象が知られています。セミナーでは、この現象を従来の表層のアクチン重合による説明でなく、バルクのアクチン重合が関与していることを示し、Active gelの理論を用いた数理モデルによって説明できることをお話しいただきました。
Campas博士には「Sculpting the vertebrate body axis」という演題でセミナーをしていただきました。まずはじめに、磁性油滴を生体内に埋め込み、その変形動態を測定することで細胞や組織の応力や物性を測定する技術に関する説明をお話しいただき、次にゼブラフィッシュの体軸伸長の機構解明に応用した研究例をご紹介いただきました。
質疑応答では、実験結果とモデルの対応や、測定の詳細についての活発な議論が行われました。
(文責:平島剛志)